その時は　一年前の今頃

　ようやく・・・　


沖縄に暮らしていながら　美ら海水族館へは
行ったことがありませんでした。

本土のお友達が来沖するたびに
北部を案内したりは　していたのですが
なぜか　心のどこかで
「まだ　その時ではない！」という想いが
あったので　一度も入館していませんでした。

ところが　美ら海水族館開館６年目の去年
ついにその時はやって来ました～（笑）

幼い頃に　離ればなれになり
お互いが成人したあと　一度だけ再会をしたまま
音信不通だった　下の弟が
家族を連れて　母と姉のわたしに会いに
わざわざ　長野から訪ねてきてくれたのです。

40年という空白など　会ってみればなんのことは
ありません。
83歳になった母も　まだオムツが取れて間もない
我が子を手放したという　後ろめたさを
ずっと抱えて生きてきたのは　確かだと思います。　

今ではすっかり　頭も薄くなった弟に
幼い頃の面影を見て　涙ぐんではいましたが
その息子に　車椅子を押してもらって
美しいお魚たちが　泳ぐ水槽を
見て回ることができたのは
この上ない　喜びだったと思います。

母の車椅子を　押して歩く弟と
その家族の後ろ姿を見ていて　ふと

「そうだったのか～！　この日のために
この喜びをみんなと　享受するために
わたしはここへ　ひとりだけ先には入ることが
出来なかったのか～！」

そう思ったのでした・・・

それが　去年の今頃だったことを　
新しく誕生したボトルの色が
思い出させてくれました。


今日も　ありがとうごさいます。