いちど結んだ縁は大切に
悲しみの中からしか見えてこないものがある。
人のやさしさ、温かさ。
涙は悲しい時、悔しい時よりも、嬉しい時の方が、
いっぱいいっぱい出て来るもののようだ.
大野勝彦
一週間前の今日 大阪の義姉が亡くなった。
ホスピスに入所してわずか4日・・・ あまりに突然の訃報でにわかには信じられなかった。
わたしが最後にお会いしたのは ご夫婦で来沖された30年近く前のことなので
義姉もまだ50代の頃だったと記憶している。
わたしたちが沖縄に移住した40年余り前 まだ夫の仕事も安定せず
生活に四苦八苦しているときに 陰ながらずいぶん経済的な支援をしていただいた。
その恩は生涯 忘れることはできない。
夫婦としての仲が破綻したあとも わたしが離婚を考えなかったのは義姉や義妹や
彼の女きょうだいの愛を 深く深く感じたからである。
わたしの二人の子ども達にとっては すばらしい叔父さんや叔母さんたちなのである。
その縁を切ってまで 別の道を歩こうとは考えられなかった。
なんの恩返しもできないままだったけれど 義姉の明るい笑顔とすべてを受け容れる
心の柔軟さは これからもずっとわたしの人生のお手本であるだろう。
お義姉さん ほんとうにありがとうございました。 心よりご冥福をお祈りいたします。
関連記事