微笑み
生き、そして働きなさい。
しかし、遊ぶことも忘れないでください。
人生に楽しみを見つけ、それを心から楽しんでください。
アイリーン・キャディ
「一月は往く 二月は逃げる 三月は去る」 と言うが なるほど・・・二月もすでに三分の一を
残すのみとなった。
那覇の桜も見ごろを終え 寒風に耐えて可憐に咲いていた冬バラも散りそのあとは
ムラサキソシンカやブーゲンビリアの濃いピンクが映え 足下にはパンジーやデイジィーが
晴れやかな顔をゆらゆら揺らす様子が 本格的な春の訪れを知らせているようだ。
今日ようやく 下の弟 (彼とのエピソードはサイドバーのカテゴリー「事実は小説より奇なり」を
読んでいただくと関係性がわかるかも・・・) に送る油彩画の荷造りをした。
12号といえども額縁をつけるとかなりの重量で ガラスが危険なのでキャンバスのみにした。
これだったら自分の部屋の鴨居にでも ヒョイと掛けられるだろう。
以前 電話で話をしているときに 4、5年前に家に来たときわたしの油彩画を見た記憶が
あったのか その話題になった。
「ああ、あれは50号で大きくて邪魔だから ゴミ焼却炉に持ち込んで焼いてもらったよ・・・」
そうだった・・・・
一昨年だったか 終活の一貫として断・捨・離中のわたしは どうしても捨てられない作品だけ
を残し 描きかけやら初期のイマイチな絵とともに 長い間タンスの上で埃をかぶっていた
油絵の道具一式を車に積み込んで 市の焼却施設に持って行って焼いてもらったのだった。
仏像の絵はどうしても棄てられなくて 何枚か残してある。
そのなかの一枚はサロン・ド・ボザール展に出品して奨励賞をもらったものもある。
そんなこんな話をしていたところ 弟が意外や意外! 仏像好きということが判った。
幼い頃からの苦労に加えて 統合失調症の奥さんとの二人きりの生活で疲れきっている彼は
「弥勒菩薩の写真を見ると心が落ち着く」 のだとか。
「それだったら 弥勒菩薩とはいかないけれど わたしの描いた仏像の絵を1枚送るね~」 と
約束をしたのは昨年末だったような・・・・
彼に送るのは 「微笑み」と言うタイトルの優しい仏様の絵である。 遅くなってごめんよ~!
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