捨てられないもの・・・もある。
「ありがとう」という一言には、いまこの瞬間を「生きていてよかった」という思いが満ちあふれている。
そればかりか相手の存在そのものに感謝するエネルギーもこもっている。
斎藤茂太
弟から電話があった。 わたしの描いた拙い絵を喜んでくれて わたしも嬉しい。
「これを見ていると 元気が出るよ!」
そうだったね~ もっと早くに気がついていればよかったけれど あの仏様の絵を焼かずに
残しておいたわけが ここにあったんだ! と今になって納得できた。
思い返してみれば わたしの人生は自分の足跡をひとつひとつ消さないと
前に進めないような気がして 節目節目でいろいろなモノを捨てながら歩いて来たのだった。
「過去に執着しない」と言えば格好いいが 執着することで苦しんだ経験から導き出された
次のステップへ移行する方策だったのだろう。
だだしこの場合の過去というのは 自分が創造したモノとか思い出の品物とか形あるものなので
捨てようと思えば簡単に捨てることもできたわけで 想いとなるとそうはいかない。
過去に置き去りにして来た未解決の問題を 後生大事にズルズルと引きずりながら歩いている。
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