2009年10月04日
心の傷に包帯は巻けますか?



昨日は朝一で 映画を観に桜坂劇場へ・・・
開南付近にある いつもの駐車場に車を入れ 鍵を預けているとき
中年の男性が 駐車場の係の人に 「桜坂劇場はどこですか?」
と訊ねているのを聴いて 思わず
「あっ わたしもこれから行きますよ~よかったらご一緒に」
と声をかけてしまいました~
お節介おばさんの 本領発揮です(笑)
さすがに見知らぬ人なので 並んで歩くこともなく
わたしは前に立って ズンズン歩きました。
桜坂の下から 劇場の看板が見えたので
「あの赤い看板の建物ですよ」と伝え
わたしのお役目は終了~
そのとき 坂の上から下りてきた男の人が
「桜坂劇場 たいへんなことになっているよ~!」と
言いながら わたしたちの横を通り過ぎて
行きました。
急坂の下からは 視界が遮られてその向こうは見えません。
「たいへんなことって 事故? それとも事件??」
坂を登りきると 人ひと人の波です!?
劇場の入り口から館内 道を挟んだ公園のずっと奥まで
若者が溢れていました。
その若者たちのお目当てが 人気アニメ映画
「エヴァンゲリオン」だということが
派手なポスターで判り
わたしがご案内した 男性もその映画のために
桜坂劇場を探していたとのことでした。
で わたしが観たのは
想田和弘監督のドキュメンタリー映画 「精神」
詳細は 公式HP で・・・
カメラの向こう側から ほんとうにたくさんのメッセージを
受け取りました。
一度観ただけなので 記憶は定かではないのですが
深くこころに残ったメッセージを 書き出してみますね・・・
マザーテレサの「奉仕」の理念を
スラスラ~っと 諳んじることのできる
ある男性患者は ヒビの入ったガラスを撫でながら
「あのな このガラスは優しいんや 何故かと言うと
優しいという字は 人が憂うと書くやろ だからな憂いをたくさん
知っている人は 優しいんや」
「心の傷に 包帯は巻けますか?」
「人を癒す行為は 自分を癒していることでもある」
などなど 素晴らしい言葉が印象的でした。
また40年近く統合失調症と お付き合いしているという
初老の男性は
「最初はこの病気で落ち込んだけど あるとき気がついた
カーテンの向こう側にいる あんたら健常者だって
完璧な人間なんて ひとりもおらん みんなどこかしらに
欠点をもっている… そう考えたらずいぶん気が楽になった」
と明るく語ってくれました。
精神(メンタル)の
「正気」と「狂気」そのボーダーラインとは?
と 深く考えさせられる映画でした。
今日も ありがとうございます。
Posted by 夕焼け小焼け at 20:42│Comments(0)
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