2010年12月08日

「事実は小説より奇なり」その6

とにかく、新しい毎日なんだ ヘミングウェイ『老人と海』より
「事実は小説より奇なり」その6
        今日の那覇の空 7:45am

 


ささ ずんずん書き進めなくては 年の瀬の慌ただしさが
すぐそこまで 迫っている~汗


名古屋の大学寮を訪ね 13年ぶりに再会した上の弟は
二十歳というのに いかにも苦労人の顔をしていた。

一晩では語りつくせない お互いそれぞれの13年間・・・

まず気になっていた 下の弟の安否を訊いたところ
信州に行って間もなく 子のない家へと貰われていった
という。

あのときは まだ2歳になったばかりのヤンチャ坊主
父親の腕に抱かれ はじめて乗る電車にはしゃいで
遊びにでも行くように 「バイバイ~!」 と小さな手を
振っていた。

母とわたしは無言のまま 電車が見えなくなるまで
海風の吹くホームに 涙で立ち尽くしていた。

母28歳 わたし9歳の 初夏のことだった。 

他家の養子となった下の弟には 上の弟もめったに
会うこはなかったらしい。

上の弟はすぐに父親が再婚し 腹違いの弟ができると
継母から虐待を受けるようになったという。
彼の左手の薬指は 第一関節から先がない。
脱穀機に巻き込まれ 失ったのだとか・・・

中学を卒業するまでは 身を縮めて継母と暮した。
その後は岡谷に出て 精密機器工場に住み込み
昼間働いて夜間高校に 奨学金を貰いながら通ったという。

彼にとってはそこでの生活が 安住の場所だった。


なんだか 暗~い話で終わるのもなんだけど
とりあえず 今日はここまで~!


今日も おつきあいいただき ありがとうございます。 


タグ :再会養子

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